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COVID-19 感染症に対する漢方治療

金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授 小川 恵子先生の特別寄稿をご紹介します。
COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方 小川 恵子先生(金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授)

補中益気湯
補剤の王者として別名医王湯と呼ばれ、胃腸の働きを高め、体力を補い元気をつけます。即ち、虚弱体質、食欲不振、病後の衰弱、疲労倦怠、夏負けなど体力増強を目標に本方が適用されます。

補気健脾の人参・白朮・陳皮・甘草は気の生成を強め、固表の白朮は黄耆を補佐します柴胡・升麻は陽気を昇発し、補血の当帰は、気の運行を助け、いずれも黄耆を補佐します

十全大補湯
気血、陰陽、表裏、内外、みな虚したものを大いに補うもので十全の効ありとの意味にて十全大補湯と名付けられた処方で、肉体的にも精神的にも衰弱したものに用います。即ち、大病後、産後、手術後の衰弱、食欲不振、疲労倦怠、体力低下に本方が適用されます。
補気の基本方の四君子湯である人参・白朮・茯苓・甘草と補血の基本方と補血の四物湯を組合せた処方で気血を補います。益気固表の黄耆を加えて補気生血を強め、温通の桂皮と和胃健脾の人参を加えて陽気を振奮することにより、他薬の効能を補佐します。

その他掲載漢方処方に関しては、お問い合わせください。
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お屠蘇のお話

屠蘇散(とそさん)と屠蘇酒(とそしゅ)
あけましておめでとうございます。

IMG_4757ss.jpg

 
皆様は、お正月に「お屠蘇」を飲んで、新年のお祝いをしますか?

過日テレビで、当店の「延寿屠蘇散」のご紹介をいただきました。
2014年1月11日、テレビ大阪「おとな旅あるき旅」


2014年10月8日、BSフジ「日本遺産物語」



お正月に飲むお酒を、区別無く「お屠蘇」と呼んでいる方も少なくありません。
お屠蘇(とそ)とは、屠蘇散という漢方薬をお酒・味醂に浸けた「薬酒」で、一年間の邪気を払い、長寿を願って正月に飲みます。

そもそも「屠蘇」とは本来、「『蘇』という鬼を屠(ほふ)る(殺す)」ということだと言われています。「屠」には「死」「葬る」という意味があります。
また、「邪を屠(ほふ)り、身体を蘇らせる」という意味からこの名がついたという説もあります。
*鬼=邪疫病魔=わるいはやりやまい
*邪…風寒暑湿等の外因によって起こる疾病の病原、例えば、寒邪、湿邪
屠蘇散は、新しい年の出発に当たって、新陳代謝の滞りを清掃し、身体を清健にして、長寿をはかるという意味で処方されたものです。

屠蘇散は、一説には三国時代の名医・華佗の処方によるものといわれています。
中国の唐の時代の「外台秘要」という総合医学書には、伝わってきた正月の風習について次のように記しています。
「屠蘇酒は、疫病から人を守る。八種の生薬を刻んで紅い袋に入れ、大晦日に井戸につけておく。これによって井戸水を清らかな聖なるものにする。正月早朝、日の出と共にそれを取り出して、今度は酒で煎じる。東方に向いて一家で飲む。飲む順序は年齢の小さな子供から年長のものへ。量は自由。一人が飲めば一家が無病無疫。一家全員が飲めばその家の一里四方が無病無疫。三日たったら煎じカスを再び井戸へつける。そうすれば一年中無疫である。」
これが嵯峨天皇の時代(9世紀初め)に日本に伝わり、宮中での儀式として行われ、江戸時代には武家や一般の上流階級にも取り入れられるようになったようです。

『和漢三才図会』造酒類の「屠蘇酒〔付〕白散」には、天皇が元旦の四方拝と歯固めの供を終えた後、典薬頭が屠蘇(とそ)酒と白散を献上し、それを薬子(くすりこ。毒味をする童女)に試させて、それから奉進したとあり、この儀式が嵯峨天皇の弘仁年中(810~824)に初めておこなわれたということが書いてあります。またこの薬酒には屠蘇、白散のほか度嶂散(とちょうさん)というのがあって、飲み方にも順番があり、まず最初に一献が屠蘇、二献が白散、三献が度嶂散とされています。
和漢三才図会屠蘇

ちなみに『日本歳時記』には、白散は白朮、桔梗、細辛を各一匁配合するとあります。
度嶂散は、麻黄、山椒、白朮、桔梗、細辛、乾薑、防風、肉桂が配合されています。

平安時代の貴族は屠蘇、白散のいずれかを、室町時代では白散を、江戸時代の徳川幕府では屠蘇を用いていた様です。
この風習はやがて庶民にも広まります。 明治末頃は、年末になると薬種屋の店頭には延寿屠蘇散と書かれたビラが下がりました。

『本草綱目』酒の部に「屠蘇酒」が記載されています。
それによると
赤朮(せきじゅつ)(キク科ホソバオケラの根茎)水分代謝改善
桂心(けいしん)(クスノキ科ニッケイの樹皮)芳香性健胃、発汗、解熱、鎮痛、整腸、など
防風(ぼうふう)(セリ科ボウフウの根) 発汗・解熱作用、抗炎症作用
抜契(ばっかつ)(サルトリイバラの根茎)解毒、利尿
大黄(だいおう)(タデ科大黄の根茎)瀉下、利尿
鳥頭(うず)(キンポウゲ科トリカブト属の塊根)強心作用、鎮痛作用、末梢血管拡張赤
小豆 (せきしょうず)(マメ科アズキ、ツルアズキの成熟種子)利尿、解毒、消炎

下剤や強心剤などが含まれていて、健康薬というより、解毒薬の性格が強いようです。
現在の屠蘇はかつての処方とは異なり、だいぶ飲みやすくなっています。

現在、当店での「延寿屠蘇散」
・白朮(ビャクジュツ) キク科オケラまたはオオバナオケラの根 利尿作用、健胃作用、鎮静作用
・山椒(サンショウ) サンショウの実 健胃作用、抗菌作用
・桔梗(キキョウ) キキョウの根 鎮咳去啖作用、鎮静・沈痛作用
・肉桂(ニッケイ) ニッケイの樹皮、シナモン 健胃作用、発汗・解熱作用、鎮静・鎮痙作用
・防風(ボウフウ) セリ科ボウフウの根 発汗・解熱作用、抗炎症作用
・陳皮(チンピ) ミカン科ウンシュウミカン果皮 抗炎症・抗アレルギー作用、健胃作用、鎮痙作用

これら生薬成分の効能から考えると、屠蘇散は胃腸の働きをととのえ、のどや気管支を保護する作用が考えられます。
昔からの風習というだけでなく、現在でも、風邪を予防する効果などが期待できる飲み物といえます。
お正月だけに限らず、また薬用酒としてだけではなく、熱湯で振りだして漢方茶(ハーブティー)として続けても効果は期待できます。自分専用の配合の「屠蘇散」を作ってみても楽しいですね。

屠蘇酒の作り方
延寿屠蘇散1包を和紙の袋のまま、清酒180ml~360ml(一合~二合)に浸して、一晩そのままおき、翌日にお使いください。
お好みに応じて味醂(みりん)を入れると、甘口の飲みやすい屠蘇酒になります。

漢方茶(ハーブティー)としても味わえます。
ティーポットかサーバーに、延寿屠蘇散1包を和紙の袋のまま入れ、熱湯500ml(2カップ半)を注ぎます。
3分ほど蒸らすと、美味しい屠蘇茶として味わえます。

日本酒以外のお酒でもお楽しみいただけます。
◆白ワイン:日本酒と同様、冷たい白ワインに一晩浸します。
◆赤ワイン:ボディのしっかりした赤ワインは、屠蘇散を入れて温め、蜂蜜や角砂糖で甘味を付けると、美味しいホットワインをお楽しみいただけます。
◆ウィスキー・ブランデーはお湯割りのお湯にあらかじめ屠蘇散を浸し、引き上げた後にお酒を注ぐと、香りよく楽しめます。

延寿屠蘇散

正倉院宝物の漢方薬

奈良国立博物館では、『御即位記念第71回正倉院展』が始まりました。
正倉院宝物は、日本における漢方薬の歴史にも大きく影響しています。
正倉院には、約9000点もの聖武天皇の遺愛品、東大寺の寺宝や文書など、7~8世紀の優れた東洋文化を伝える宝物が、納められています。
天平勝宝8年(756年)、聖武天皇の七七忌(四十九日)に、光明皇后は、天皇遺愛の品々(調度品・楽器・遊戯具・武具・装身具など)を東大寺の盧舎那仏(大仏)に献納しましたが、天皇の遺愛品とは別に薬物も納めました。
「東大寺献物帳」のなかの一巻に、献納した60種類の薬物名と、その数量および質量などが列記されています。「盧舎那仏に奉る種々薬」と題されていて「種々薬帳」と呼ばれています。 
巻末には、「病に苦しんでいる人のために必要に応じて薬物を用い、服せば万病ことごとく除かれ、千苦すべてが救われ、夭折(ようせつ)することがないように願う」といった願文が記載されています。実際に、願いどおり薬物は持ち出されて病人を救うために役立てられたようです。
 皇后は人々への慈愛心が強く、貧しい病人に施薬や施療をするための施薬院(せやくいん)や、貧窮者や病人、孤児などを救うための悲田院(ひでんいん)を創設しました。仏教に深く帰依し、東大寺大仏造立を成し遂げた天皇が大仏開眼からわずか4年で崩御されたため、皇后はたいそうお悲しみになりました。
もともと、体が丈夫でなかった天皇を心配してさまざまな薬物を揃えていました。植物をはじめ珍しい動物や鉱物などを、唐や新羅、東南アジアなどからも取り寄せていたことをうかがい知ることができます。
 「種々薬帳」に記載されている60種類のうち、約40種類が正倉院に現存し、約1250年前の薬物として、他に例をみない貴重な資料とされています。

当店では、普段より、正倉院に宝物として伝わる薬物のうち、現在でも漢方薬原料として使われる生薬を、展示しています。
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『種々薬帳』
種々薬帳01

種々薬帳02_s

盧舎那仏に奉る種々薬

第一櫃
 1 麝香(ジャコウジカの雄の香のう分泌物)
 2 犀角(サイカク・インド産クロサイの角)
 3 犀角(サイカク・インド産クロサイの角・犀角の記載2つあり)
 4 犀角器(サイカクキ・犀角でつくった盃)
 5 朴消(ボウショウ・含水硫酸ナトリウム)
 6 ずい核(ズイカク・バラ科の成熟した果実の種子)
 7 小草(ショウソウ・中国産の遠志をいうが現存品はマメ科植物の莢果)
 8 畢撥(ヒハツ・インド産ナガコショウ)
 9 胡椒(コショウ・インド産コショウ)
10 寒水石(カンスイセキ・方解石(炭酸カルシウムの結晶))
11 阿麻勒(アマロク・亡失したがコショウ科アムラタマゴノキの果実と考えられている)
12 菴麻羅(アンマラ・トウダイグサ科アンマロクウカンの果実片、種子)
13 黒黄連(コクオウレン・現存)
14 元青(ゲンセイ・亡失のため不明)
15 青しょう草(セイショウソウ・亡失)
16 白及(ハクキュウ・ラン科シランの球根)
17 理石(リセキ・繊維状石膏・含水硫酸カルシュウム)
18 禹余粮(ウヨリョウ)
19 大一禹余粮(ダイイチウヨリョウ)
20 竜骨(リュウコツ・哺乳動物の骨の化石)
21 五色竜骨(ゴシキリュウコツ・化石生薬・亡失)
22 白竜骨(ハクリュウコツ・化石鹿の四肢骨)
23 竜角(リュウカク・化石鹿の角)
24 五色竜歯(ゴシキリュウシ・ナウマン象の第三臼歯)
25 似竜骨石(ニリュウコツセキ・化石生薬 化石木)
26 雷丸(ライガン・サルノコシカケ科ライガン菌)
27 鬼臼(キキュウ・ユリ科マルバタマノカンザシの根茎・現在はメギ科ハスノハグサ)
28 青石脂(セイセキシ)
29 紫鉱(シコウ)
30 赤石脂(シャクセキシ)
第二櫃
31 鍾乳床(ショウニュウショウ)
32 檳榔子(ビンロウジ・ヤシ科ビンロウの種子)
33 宍(肉)縦容(ニクジュヨウ・ハマウツボ科ホンオニク)
34 巴豆(ハズ・トウダイグサ科の種子)
35 無(没)食子(ムショクシ)
36 厚朴(コウボク・現在はモクレン科ホウノキ属だが現存品は別物のようである)
37 遠志(オンジ・ヒメハギ科イトヒメハギの根)
38 呵(訶)梨勒(カリロク・カラカシ・シクンシ科ミロバランノキの果実)
第三~五櫃
39 桂心(ケイシン・クスノキ科ニッケイの樹皮)
第六~八櫃
40 芫花(ゲンカ・フジモドキの花蕾)
第九~十一櫃
41 人参(ニンジン・ウコギ科コウライニンジンの根)
第十二~十四櫃
42 大黄(ダイオウ・タデ科ダイオウの根茎)
第十五・十六櫃
43 臈蜜(ミツロウ・トウヨウミツバチの蜜蝋)
第十七~十九櫃
44 甘草(カンゾウ・マメ科カンゾウの根)
第二十櫃
45 芒消(ボウショウ・含水硫酸マグネシウム)
46 蔗糖(ショトウ・イネ科サトウキビの茎から得られる、いわゆる砂糖)
47 紫雪(シセツ・鉱物八種の配合剤)
48 胡同律(コドウリツ・樹脂の乾燥物)
49 石塩(セキエン・塩化ナトリウム)
50 い皮(イヒ・ハリネズミの皮)
51 新羅羊脂(シラギヨウシ)
52 防葵(ボウキ・現在はツヅラフジ科シマサスノハカズラだが亡失のため不明)
53 雲母粉(ウンモフン)
54 蜜だ(陀)僧(ミツダソウ)
55 戎塩(ジュエン)
56 金石陵(キンセキリョウ)
57 石水氷(セキスイヒョウ)
58 内薬(ナイヤク・亡失して不明)
第二十一櫃
59 狼毒(ロウドク・亡失して不明だが、サトイモ科クワズイモの根茎、トウダイグサ科マルミノウルシの根、ジンチョウゲ科の根など考えられて)いる
60 冶葛(ヤカツ・断腸草あるいは胡蔓藤のクマウツギ科)

署名の前、光明皇后による文章

「以上は堂内に安置し、盧舎那仏に供養す。若し病苦に縁りて用うべきもの
あらば、並びに僧綱に知らせて後、充て用うることを聴さん。伏して願わく
は、この薬を服する者、万病悉く除かれ、千苦皆救われ、諸善成就し、諸悪
断却し、業道に非ざるよりは長じて夭折するなく遂に命終の後、(蓮)花蔵世
界に往生し、盧舎那仏に面し奉らしめ、必ず遍法界位を証得せんと欲する」
柴田承二氏論文『正倉院薬物とその科学的調査』より
光明皇后は、これらの薬を、誰でもが使えて、そしてこのお薬を使った人が
皆快癒し幸せな人生を送り、死後も極楽へ行けるように願っています。
種々薬帳全面に、天皇の御璽(ぎょじ)が押されています。

天平勝宝八歳六月二一日

署名

藤原朝臣仲麻呂従二位行兼紫薇令中衛大将近江守
藤原朝臣永手従三位左京大夫兼侍従大倭守
巨満朝臣福信従四位上行紫薇少弼兼中衛少将山背守
賀茂朝臣角足紫微大忠正五位下兼行左兵衛率左右馬監
葛木連戸主行紫微少忠

土用の丑の日

二十四節気「大暑」まであと三日ですが、今年はすでに梅雨明けから夏本番がやってきています。
路面近くの手元の温度計が40℃を超える日が続いています。

さて、今日7月20日は、土用の丑の日で、スーパーやお惣菜屋さんには、鰻の蒲焼きが並んでいることでしょう。

「土用の丑の日」についてお話ししてみます。

まず「土用」とは

万物を木・火・土・金・水・に当てはめる五行思想では、春は木、夏は火、秋は金、冬は水が割り当てられています。
残る土は、各季節の変わり目に割り当てられ、立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日を「土用」といいます。
五行相関図の下の表に五季として表示しています。

4五行相関図2018

今年2018年は、
冬の土用 1月17日(水)~2月3日(土)
春の土用 4月17日(火)~5月4日(金)
夏の土用 7月20日(土)~8月6日(月)
秋の土用 10月20日(土)~11月6日(火)

二十四節気2018_01

この期間中に巡ってくる「丑」の日が、「土用の丑の日」ということになります。
一般的には、「夏の土用の丑の日」と思われがちですね。

そして「丑の日」とは

日本では年ごとの十二支が決まっているのは、皆さんご存じですが、日にも十二支があります。
子ね・丑うし・寅とら・卯う・辰たつ・巳み・午うま・未ひつじ・申さる・酉とり・戌いぬ・亥いが順番に割り当てられ12日間で一区切りが繰り返されます。

土用の期間が約18日間ですので、1回ないしは2回丑の日がやってきます。

2018年の土用の丑の日を見てみましょう。

冬の土用1月21日、2月2日、
春の土用4月27日、
夏の土用7月20日、8月1日、
秋の土用10月24日、11月5日

今年の夏は、土用の丑の日が2回巡ってきます。

甘茶(あまちゃ)

今年も、甘茶(あまちゃ)の新茶が、入荷しました。

甘茶パンフレット_表A420170320

【灌仏会(かんぶつえ)】
釈迦の誕生日(4月8日頃もしくは5月)に行う行事で花祭、降誕会とも呼びます。
甘茶を潅(そそ)ぐということから潅仏会と呼ばれています。花御堂の中に、あかちゃんの姿のお釈迦様の像(誕生仏)を祭って、その頭上から柄杓で甘茶をかけます。
参詣者は甘茶を家に持ち帰って飲み、一家の息災延命を願います。
日本では仏教伝来してまもなく推古天皇の頃始められたといわれ、約1400年の歴史があります。

甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャ(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)
また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させもの、およびそれを煎じて作った飲料です。
飲料としての甘茶は、黄褐色で甘みがあり、灌仏会(花祭り)の際に仏像に注ぎかけるものとして古くから用いられました。
一方、長野県佐久地方では甘茶を天神祭や道祖神祭等で御神酒の代用として使う風習があります。
甘茶の甘味成分としてフィロズルチン(d-phyllodulcin)とイソズルチンを含みます。
苦味成分としてタンニンを含みますが、カフェインは含まれません。
生薬としては、抗アレルギー作用、歯周病に効果を有します。(日本薬局方に収載)
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長野県産の「手もみ甘茶」は、手もみ独特の不揃いで無骨な茶葉ですが、その製造方法故の、奥深い甘さと風味、こくが特徴です。

■急須・サーバー等で作る場合
①甘茶3グラム(一つまみ)に沸騰した湯300mlを注ぐ。
②1分ほど蒸らしてから、湯飲みに注いで、お召し上がりください。

■沢山の甘茶を作る場合は
①湯1リットルに対して、甘茶10グラム程度を用意します。
②沸騰した湯に甘茶を入れて火を止め、2分程度蒸らして、甘茶を引き上げてください。

【注意】
甘茶を煎じると甘み成分のフィロズルチンが発生し甘さを感じますが、長時間煮詰めるとフィロズルチンから渋味成分のタンニンが多く出て渋味、えぐ味を感じ出しますので注意して下さい。

【保存方法】
直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に 保管してください。
特に開封後の保管は冷暗所をお奨めします。
開封後は賞味期限に関わらずできるだけ早くご使用ください。

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