山茱萸(さんしゅゆ)

今朝、奈良の地元紙「奈良新聞」に、法華寺のサンシュユの花が掲載されていました。

20170330奈良新聞_法華寺のサンシュユ


早春に咲いて「春を告げる花」として知られています。
黄色の可憐な花を咲かせ「ハルコガネバナ」とも呼ばれています。
初秋には紅く熟した果実がなります。

ミズキ科サンシュユの果実から、種子を除いて乾燥させたものが、漢方で使われる生薬の「山茱萸(さんしゅゆ)です。

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山茱萸(さんしゅゆ)
基原 ミズキ科サンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis Sieb. et Zucc.)の果実を乾燥したもの
性味 味は酸・渋、性は微温(帰経:肝・腎経)
成分 モロニサイド、ロガニン、スウェロサイドなどのイリドイド配糖体のほか、没食子酸やリンゴ酸などが含まれる。
薬理作用 利尿、血圧低下、抗菌 (黄色ブドウ球菌、皮膚真菌)、抗ヒスタミン、抗アセチルコリン、小腸自動運動抑制
応用 滋養強壮、収斂、止血薬として、補腎、盗汗、頻尿、腰膝の疼痛、月経過多などに応用する。

山茱萸を使った漢方処方は、以下のものがあります。

★八味地黄丸(はちみじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ

■六味地黄丸(ろくみじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの次の諸症:排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、かゆみ、夜尿症、しびれ

★牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)

■味麦地黄丸料(みばくじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、ときにせき、口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、息切れ、からぜき

■杞菊地黄丸料(こぎくじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下

■知柏地黄丸料(ちばくじおうがん)
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるものの次の諸症:顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみ

【注意】
・地黄という生薬が配合さています。胃にもたれることがありますので、胃の弱い方は注意が必要です。
・★印は附子という、トリカブトから作られた生薬が配合されていますので、心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等が起こる場合があります。

服用の場合は、必ず専門店にご相談ください。


薬用酒としても、効果的です。

【山茱萸酒】

作り方
①山茱萸(さんしゅゆ)200gをそのままビンに入れます。
②ホワイトリカー1.8リットルを注ぎ、約1ヶ月漬け込みます。
熟成するほどまろやかになります。
素材は取り出さず、そのまま熟成させてください。
③1回に飲む分量の目安は15~2020cc程度。
ストレートで飲みにくい場合には、蜂蜜やシロップで甘みを足すか、お好みの果実酒とブレンドしても飲みやすくなります。
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社日(しゃにち)

今日、3月22日は、雑節の「社日(しゃにち)」です。

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雑節(ざっせつ)とは、二十四節気・五節句などのほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、暦日です。
節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日があります。

社日の「社」は、その土地の守護神である祀る「産土神(うぶすながみ)」のことで、その産土神を祀る日が社日です。
社日は、春分の日と秋分の日に最も近い「戊(つちのえ)の日」になり、年に2回、春と秋に訪れます。
春の社日を「春社(はるしゃ・しゅんしゃ)」といい、五穀を供えて豊作を祈ります。
秋の社日を「秋社(あきしゃ・しゅうしゃ)」といい、稲穂を供えて収穫に感謝します。

今年は、春社が今日、3月22日(水)、秋社が9月18日(月・敬老の日)となっています。

蛇足ですが、春社に飲むお酒を「治聾酒(じろうしゅ)」といって、耳の障害が治るという俗信があります。

甘茶(あまちゃ)と灌仏会

今年も、甘茶(あまちゃ)の新茶が、入荷しました。

甘茶パンフレット_表A420170320

【灌仏会(かんぶつえ)】
釈迦の誕生日(4月8日頃もしくは5月)に行う行事で花祭、降誕会とも呼びます。
甘茶を潅(そそ)ぐということから潅仏会と呼ばれています。花御堂の中に、あかちゃんの姿のお釈迦様の像(誕生仏)を祭って、その頭上から柄杓で甘茶をかけます。
参詣者は甘茶を家に持ち帰って飲み、一家の息災延命を願います。
日本では仏教伝来してまもなく推古天皇の頃始められたといわれ、約1400年の歴史があります。

甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャ(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)
また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させもの、およびそれを煎じて作った飲料です。
飲料としての甘茶は、黄褐色で甘みがあり、灌仏会(花祭り)の際に仏像に注ぎかけるものとして古くから用いられました。
一方、長野県佐久地方では甘茶を天神祭や道祖神祭等で御神酒の代用として使う風習があります。
甘茶の甘味成分としてフィロズルチン(d-phyllodulcin)とイソズルチンを含みます。
苦味成分としてタンニンを含みますが、カフェインは含まれません。
生薬としては、抗アレルギー作用、歯周病に効果を有します。(日本薬局方に収載)
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■急須・サーバー等で作る場合
①甘茶3グラム(一つまみ)に沸騰した湯300mlを注ぐ。
②1分ほど蒸らしてから、湯飲みに注いで、お召し上がりください。

■沢山の甘茶を作る場合は
①湯1リットルに対して、甘茶10グラム程度を用意します。
②沸騰した湯に甘茶を入れて火を止め、2分程度蒸らして、甘茶を引き上げてください。

【注意】
甘茶を煎じると甘み成分のフィロズルチンが発生し甘さを感じますが、長時間煮詰めるとフィロズルチンから渋味成分のタンニンが多く出て渋味、えぐ味を感じ出しますので注意して下さい。

【保存方法】
直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所に 保管してください。
特に開封後の保管は冷暗所をお奨めします。
開封後は賞味期限に関わらずできるだけ早くご使用ください。

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